薬剤師転職-機能情報提供制度について

2006年6月に薬事法の改正が行われ、薬局に勤務する薬剤師は、所轄の都道府県に対して、勤務する薬局の機能・設備等に関する情報を報告しなければならなくなりました。

「機能情報提供制度」と呼ばれるこの制度は、患者さんが、信頼できる薬局をしっかり判断し、選択できるようにするための情報を整備する目的で制定されました。同時に、薬局側は、整備されたこれらの情報を外部から閲覧できるようにする義務があり、都道府県側も報告された情報を公開しなければなりません。
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公開される情報には下記のようなものがあります。

①薬局のサービス・運営に関する情報
 (1)薬局の名称・営業日・営業時間・所在地等の基本情報
 (2)薬局までのアクセス情報、駐車場の有無、ホームページがある場合はそのURL、
   電子メールアドレス
 (3)障害者に対する設備面の配慮(例:バリアフリー)等のサービス内容
 (4)クレジットカード・医療保険の使用可否等の費用情報

②医療機関としての薬局のサービス内容
 (1)認定薬剤師の在籍有無
 (2)特殊な設備・高度な技術を必要とする各種調剤サービスの有無
 (3)過去のサービス実績

これらの情報については、薬局の所轄都道府県で公開されています。中には情報を完全にデータベース化し、情報の2次利用を可能にする、薬局機能情報提供システムを構築しているところもあります。

前述の情報の他にも、休日や夜間の開局情報等も保有しているので、急患が出たような場合の情報源としても役立ちます。東京・大阪といった大きな自治体では、このようなシステムが稼動していますし、ホームページ上から参照できるようにしている都道府県も見られます。

このような機能情報提供制度は、薬局だけでなく、医療機関に対しても適用されており、利用者の選択枝をさらに広げてくれます。公的機関がこういった実用的で具体的な情報を、簡単に閲覧できるように開示することは、利用者にとって大変便利であり、大きな意義を持つといえるでしょう。


専門薬剤師認定制度-漢方薬・生薬認定薬剤師

専門薬剤師認定制度の中に、漢方薬・生薬認定薬剤師というものがあります。これは名前からも分かるように、漢方薬や生薬に関する高い知識と、漢方薬や生薬の適正な利用を行うことができるスキルを保有した薬剤師を認定するという制度です。

漢方薬・生薬認定薬剤師として認定されると、医師や患者さんに対して、漢方薬や生薬についての服薬指導や、より実用的・専門的な情報を提供することができるようになります。この漢方薬・生薬認定薬剤師は、JPEC(日本薬剤師研修センター)という機関が制定した認定資格になります。

資格取得するためには、JPEC又は日本生薬学会が行う研修課程を修了した上で、認定試験に合格しなければなりません。2001年から実施されており、2011年10月現在で、約2300人の資格取得者が存在します。

研修は、会場で実際に講義を受講するか、その講義を収録したDVDを視聴する、又はパソコンを使用した、ダウンロード形式のE-LEARNINGのいずれかの方法で講義を9回受講し、薬用植物園における1回の実習、という内容になります。

本資格は、3年ごとに更新を行わないと失効してしまうため、更新の際に講習を受講する必要があります。1回取得すれば安泰、という資格ではないため注意が必要です。

ワーキングフィールドとしては、漢方薬専門の薬局や、漢方薬・生薬系製薬会社やその卸会社、又は病院の薬剤部等が挙げられます。漢方薬や生薬製剤に関する服薬指導や、医師が作成した処方箋に基づいて漢方薬の調剤を行ったり、生薬を煎じたりする作業を行います。

漢方薬の特徴として、1つの薬で複数の症状に対して効果があるという点があります。これは漢方薬の成分が複数の生薬から成るためです。

病気そのものよりも、人に依存するところがあり、同じ症状だったとしても人によって違う薬が使われることもあります。市販の薬と違い、効果が諸条件により大きく変動する場合があり、より専門的な知識が必要とされます。

近年、漢方薬が医療の現場で使用される頻度は高まってきており、漢方薬・生薬認定薬剤師の需要は今後も増加することは間違いないでしょう。